The Baptism with the Holy Spirit
分類 信仰書(聖書 口語訳による)
サイズ A5判
ペ−ジ数 133
価格 1,000円(消費税、 送料は無料です
書籍名 The Baptism with the Holy Spirit
はしがき The Baptism with the Holy Spirit「はしがき」から抜粋
内容 本書は、著者の月刊雑誌「聖書の友」の巻頭言です。著者が神学校時代(6年間)援助を受け、48年間にわたって交わりを続けたアメリカの主に在る姉妹に感謝して、英語で書いてきたものを一書にまとめたものです
不思議な出会い

主にあるところのプラット姉。奨学金を送って下さり始めた頃。41才当時。
Ms. Rheba Pratt

ブレッドソ-婦人となった姉妹。婦人70才、ご主人と1981年5月撮影。
Ms. Rheba Pratt Bledsoe

42年の歳月を経て1994年5月ようやく米国の姉妹を訪問した筆者
「聖書の友」1994年5・6月号/2000年2月号と「キリストの形成るまで」から編集

今から42年前23歳の4月、私は5年間勤めた職場を辞めて東京聖書神学校に入学しました。主キリストの愛に感動し、自分の生涯を主に捧げるためでした。入学後まもなく、当時神学校で教えておられたハロルド・シムズ先生から、1人の未見のアメリカ人の名前を紹介されました。この方が私の神学校での学びのために、奨学金を出して下さるとのことでした。その方は未婚の女性で、テネシ−の鉄道会社に働いておられるプラットさんであることが分かりました。当時、私たちは互いに相当の文通をしました。やがて私が2年生の学年末を迎えた3月の雪の降る夜、突然吐血し倒れてしまいました。過労からでした。結核療養所に入った私に、毎週のようにプラットさんから励ましの手紙が届きました。2年間の療養を終えた私は、その後無事に神学校を卒業することができました。私たちが42年間で交わした手紙は数百通になると思います。私はいつかは必ずお会い出来るであろうと信じて、英語を学び続けました。(「聖書の友」1994年5、6月号)

そして1994年5月、ついにその機会が与えられたのです。彼女は父親を若い時に亡くされた後、母君と3人の妹さんたちを世話するため自らは犠牲となり、婚期を失ってしまいました。しかし、65歳になって初めて良き伴侶であるブレッドソ−氏と結婚されました。その夫君は2年前に昇天されました。私をアリゾナ州フェニックスの空港で出迎えて下さった時、彼女は84歳になっていました。私たちは主にある姉と弟の交わりを42年間続け、ようやく互いに手を固く取り合ったのでした。午後彼女の家に着き、私たちはただ語り続けました。そして、長い間学んできた英語がこのように役立つことを感謝しました。3日間の滞在を終え、再会を約束してアリゾナを発ちました。それは止めどなく流れる涙の別れでした。(「聖書の友」1994年5、6月号)

ブレッドソ−婦人は1999年の暮れも迫って肺炎になり、合併症を起こして、2000年1月18日天に召されました。享年89才でした。再会を果すことは出来ませんでしたが、1994年に彼女を訪問出来た時の感動、喜びは言葉ではとても表現できません。過ぎし48年間、神は私たちに肉親を超えた交わりを与えて下さいました。また会う日まで、愛するブレッドソ−さん!(「聖書の友」2000年2月号)

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