今井館伝道聖書集会

 「今井館伝道聖書集会」は1973年に事務局担当、伊藤進氏、稲葉満氏、岡野行雄氏、津上毅一氏の4人で開講されました。この伝道集会は「さまざまな立場の無教会のキリスト者が共同して福音の戦線を張る」場となることを目指して始まりました。それから40年近く続いてきましたが、本年7月に終わることになりました。

 筆者は「今井館伝道聖書集会」に1回呼ばれ、講師を務めたことがありました。今回、同伝道聖書集会最後の年に4回にわたって「私の信仰の父―山本泰次郎先生―」を主題にお話する機会を与えられました。シリーズ最後の講演「桜山ペンテコステ」の会場で撮影した写真の一部を下部でご紹介しています。

 この場を借りて、関係者の方々へ機会をお与え下さいましたことに感謝いたします。

場所 今井館聖書講堂(東京都目黒区中根1−14−9)  
日時  2011年5月8日午後2時30分〜4時頃   
講師 福田秀雄
主題 「桜山ペンテコステ」
「わたしのうちにキリストの形成るまで」の中に、山本泰次郎先生、先生との出会いを導いた飯島正久先生の写真が掲載されています。

桜山ペンテコステ 
 戦前、山本泰次郎先生が疎開先の北海道で開かれたギリシャ語の講座に飯島正久先生が参加し、2人のご縁が始まりました。1948、中野区桜山町27番地に東京聖書神学校ができ、飯島先生がその第1回の卒業生となり、卒業後神学校の教師となりました。武藤陽一先生も同校で学び、教師となりました。このお2人が中心となって山本先生を神学校にお招きし、ギリシャ語の特別講座が開かれました。1957年、飯島・武藤両先生が主事になり、山本先生を中心にキリスト教を学ぶ特別講座「月曜会」(後に「東京聖書会)が開かれ、先生も若い生徒たちも、共に熱い思いを持って参加しました。
 こうして、まず桜山に「新しい命」が注がれました。規模は小さいながら、新約聖書の「使徒言行録」に記されているのと同質の聖霊降臨が起きたのです。
 私にとって神学校生活最後の2年間と、その後数年間続いた「東京聖書会」での学びは、誠に充実したものでした。ここでの経験が私のその後の50年を決定しました。すなわち、一途に聖書を学び、小さいながらキリストの福音を伝える人生へと導いたのです。若き日に、山本先生から聖書を学んだ喜びと感謝があったので、私は、今日までキリスト者として生きてこられたのだと思っています。 

 
 配布した資料を持って講演する筆者
 

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