ゲツセマネの園
ゲツセマネの園
 バスは夕方近くなったオリブ山を下り、「ゲツセマネの園」に到着しました。キリストが十字架にかけられた夜、
 「イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴りのように地面に落ちた」(ルカ22:44)
 マタイによる福音書(26:36〜46)はこの場所を「ゲツセマネ」と記しています。キリストはそこで死ぬばかりにもだえ悲しみ、できることなら「十字架の苦しみ」を過ぎ去らせて下さい、と祈られました。しかし、キリストはついに、「わたしの願いどおりではなく、御心のままに」なさって下さいと祈って、十字架の死の道を選び取られました。
 私は、上の写真にある「ゲツセマネの園」の老オリ−ブの樹がキリストのこの祈りを見た証人だと思えてなりませんでした。私の胸は高鳴り、エルサレムに来た甲斐があったとつくづく思いました。私たちが聖書を読んで、最も心打たれる箇所の一つは「ゲツセマネでの主のお祈り」です。私も人生の岐路に立たされた時、この主にならって幾度この祈りを主に捧げたことでしょう。「主よ、わたしの願いどおりではなく、御心のままになさって下さい。」
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